「Rock Me!で働くということ」 その4 「会社が永く生き延びるためには。」
会社は資金が尽きれば、いつか寿命を迎えます。
最近では会社を創業して10年続く会社は1割以下といわれているほど、低迷する景気のなかで会社を長生きさせることが難しくなっています。
ロックミーはようやく5年目を迎えようとしているところですが、自分が現役引退してから少なくとも100年以上続く会社にしたいと思っています。
そうです。ロックミーは太く短くではなく、細く長く、しぶとく生き延びることができる会社になりたいのです。
進化論で世界的に有名なダーウィンが残したといわれる言葉に
「最も強い者が生き残るのではなく、最も賢い者が生き延びるのでもない。唯一生き残るのは、変化できる者である」
という有名なフレーズがありますね。
どんな偉大な経営者の立派なフレーズよりも、私はこれが経営の核心をついていると思っています。
大昔、地球上で一番強くて、体も大きかったはずの恐竜が、地球の環境変化に適応できずに絶滅してしまいました。
企業もまったく同じですよね。
今、氷河期のように景気が冷えついた時代に、多くの大企業が恐竜と同じ道をたどることを恐れています。
競争の舞台がグローバルになってきて日本の商習慣が通用せず、ビジネス環境がどんどん変化していくことに、体の大きな企業がついていけなくなってしまったのです。
以前、従業員4,000人規模のIT企業で働いていたとき、数万円の経費を使う決済をもらうのに2週間以上時間がかかったことがありました。
どんなに風通しの良さにこだわる企業でも、成長と時間とともに、だんだん意思決定が遅くなって組織が硬直化していきます。
ある程度仕方がないことですが、その組織での古い常識と保守的思考がはびこると、本来の
「お客様に新しい価値を提供する」
という目的を忘れる人たちが現れます。
組織での自分のポジションを守ろうと必死になる人、派閥をつくろうとする人、いわゆる大企業病ですね。
そういう人たちは、会社の外で何が起きているのかという環境変化にとても鈍いです。
自分の保身以外に興味がないのですから当たり前ですね。
でも周りが変化しているのに何のアクションも起こさないのでは、そのままその企業は寿命を迎えるだけです。
生き延びる企業は、常に中から外にアンテナを向けていて、その時代時代のビジネス環境やニーズに合わせて、自分たちの形態を変えようと動ける柔軟さを持っています。
このところ本が売れなくて苦戦している出版業界の本屋さん(書店)でたとえるなら、
「本屋で本が売れなくなったのはアマゾンが上陸してきたせいだ!」
「そもそもみんなが本を読まなくなったのはヤフーで無料の記事をみているからだ!」
と責任の矛先を探して叫んでいる時間があれば、本を好きな読者たちがなぜアマゾンやヤフーに切り替えたのかを研究し、自分たちがいち早く生き延びれる形に変身(進化)しようとする努力が必要です。
こういったビジネスの環境変化に一番敏感であるべきは現場です。
ロックミーは社長なんかよりも現場のメンバーがいち早く環境やニーズの変化に気が付ける組織でありたいと考えています。
小さな成功に奢らず、常に危機感を持って初心でいようということでもあります。
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