「Rock Me!で働くということ」 その2 「優先順位は ヒト>モノ>カネ」
何事もシンプルに考えることが好きです。
経営の世界では、よく企業は「ヒト・モノ・カネ」をどう動かすかだと言われます。
社員(ヒト)が働いて、売るための商品(モノ)やサービスを作って、売って利益(カネ)を作って、社員(ヒト)や社会に還元する。
これはもっともで、世界的に有名なSONYだろうと、トヨタだろうと、シンプルに考えると「ヒト・モノ・カネ」を動かしているだけですね。
これらの企業が利益を出すためには当然商品やサービスが必要で、それを生み出すのは人です。
逆にいえば、優秀な人がいれば、良いものができて、よく売れるということです。
シンプルですね。
トヨタなどの優良企業は必ず良いモノやサービスを作ります。
それだけではなく、消費者からみて魅力的なモノを「作り続けることができる」のも特徴です。
良いモノは待っていれば空から降ってくるわけではなく、それを生み出せる「ヒト」が必要です。
だから、私のなかではヒト・モノ・カネに優先順位があります。
ヒト=モノ=カネ ではなく、
ヒト>>>>>>>超えられない壁>>>>>>モノ>カネ
です。※ちょっと表現が2ちゃんぽい?(笑)
求人サイトにいくと、ゲームなどでひと山当てた有名IT企業さんが数か月前まで「エンジニア急募!年収100万アップ確約!」みたいな大胆な求人広告を出していたのに、ここにきて急に人員削減を発表していました。
カネでヒトを集め、そのヒトたちに市場で魅力的なモノをつくることを期待した結果、組織としてはあまりうまくいかなかったようです。
外の私からみて、優先順位がカネ>モノ>ヒトになってしまっているように見えました。
たとえば日本の一流家電メーカーのSHARPはご存知の通り現在とても苦戦して、海外の企業による買収の話まで盛んにされています。昔は「目のつけどころがシャープでしょ?」というキャッチフレーズ通り、ガンガン目新しいものを世に送り出す会社でした。誰もが亀山工場で作られた液晶テレビやヘルシオを欲しがりました。
ところがここ数年、斬新な商品がSHARPから出てきません。どうしちゃったのだろう。。。
もはや、売り場のラインナップをみていても、消費者にとって魅力的なモノを生み出せるヒトがSHARP内にいる気配がしません。
現場のエンジニアたちは、「儲かるモノだけ作りなさい」と言われているんでしょうか。
皮肉なことに、そういう環境から本当に儲かるものが生まれることって滅多にありませんよね。
若造経営者の私が言うのもなんですが、カネ>モノ>ヒトになってしまっているようにすらみえます……。
ですから私はこれを教訓に、せっかく作ったこのロックミーという会社では、ヒト>モノ>カネという優先順位を崩さないようにしたいと思います。
魅力的なモノをつくり続けられるヒトの集団であることを最優先としていきます。
ロックミーに集まった人たちが、
「面白いモノを作ってやろうじゃないか!」
と思い続けられるようにすることが、代表の私にとって一番大切な仕事なのでしょう。
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