旅メモ フィリピンセブ・ボホール島 バイク旅
お久しぶりです。自由すぎの小林です。
この数年忙しくしていたせいで個人的なお休みは元旦以外なかったのですが、ちょっと疲労がたまってきてしまったので2年ぶりに休暇を頂きました。
正確に言うと、皆には行先も言わずに1週間失踪してきましたがトラブルは特になく、世の中の社長のほとんどが実は不要だということを実証しちゃった感じです。
初フィリピン、初セブ。
バイク借りて、フェリーで離島渡ってひたすら走り回ってきましたよ。
こういうのです。
発展途上国で活躍する日本製バイクは、本当に頑丈ですね。
最初はボホール島ってとこにしかいないメガネザルが目当てでしたが、いろいろ見てまわり、結果フィリピンが大好きになってしまった。
フィリピンで一番人気、デブまっしぐらのファーストフード「ジョリビー」も大好物になりました。
ヤバい。
行く前は
「フィリピンは治安がすごく悪い」
とか聞いてましたし、実は日本ではほとんど報道されなかったものの、滞在していたいくつかの島ではテロ組織逃亡してきて軍と銃撃戦になって現地では大きく報道されていました。
(※この国に限らず白人がたくさんくるリゾートはテロリストの標的になりやすいです)
歩いていて「ここはちょっと治安悪いな」と思うところもありましたし、女性の一人旅を推奨できる国ではないと思いましたが、それを上回るほど良いところもたくさんありました。
日本でもまだ1回しか飛ばしてないドローンを持っていって、操縦の練習のつもりで田舎の山奥で飛ばしてたら人が集まってきて、
「俺の家も上から見せてくれ!」
とか
「うぉぉぉ!先祖代々の家がみえたぞー!」
とかってすごい盛り上がって一瞬で仲良くなれた。(笑)
※その時の映像は興奮のあまり録画ボタンを押し忘れてしまった
DJI(ドローン作ってる会社ね)に感謝の手紙書きたいくらいです。
英語が公用語なだけあって他の東南アジアの国に較べて英語が通じやすく、田舎のおっちゃんまでカタコトでコミュニケーションとれちゃうので何もかも楽です。
東南アジアのゆるさ、物価の安さ(=貧しさでもありますが)と、数百年に渡るスペイン統治やキリスト教の影響で、ラテン系の情熱が溶け込んでて。
ちょっと仲良くなるとみんな人懐こく、人情味があって。
これが自分には本当に居心地よかった。
自分はバイクが好きなのでレンタルして乗り回してましたが、フェリーにバイクを載せて島を渡るのはあまりお勧めしません。
手続が厄介なうえに、ゆっくりなローカル向けのフェリーしかないので、島を渡るのに1日つぶれてしまいます。
(※それでもマクタンからボホールへバイクで渡る場合は、LITE FERRIESという会社を使ってください。貨物バイクと自分のチケットで片道2000円くらい)
今回の旅はLCCのバニラエアで行きましたしGW前だったのでお金がほとんどかかりませんでした。
バイクもレンタル1日500円くらいです。
今回の旅で一番の贅沢は船を一人でチャーターしたことですかね。
1日かけて3つの島を巡ってくれて、島でピクニックしたり、シュノーケリングしたり、ウニとって食べたりします。
5人のクルーが自分のために動いてくれる王様気分が味わえます。
全部こみこみで1万5千円でした。2人でも値段は変わらず、3人目からはプラス3000円だったかな。
日本語が通じるツアーだと倍くらいとられちゃうそうですが、
カタコトの中学英語で十分コミュニケーションとれるので、セブ行かれる方はぜし。
船の船長は32歳。
英語の発音がキレイで、この前までコールセンターで働いていたそうです。
彼曰く現地でいま一番人気の職種はコールセンターのオペレータ。
大学を出て英語が流暢な彼がコールセンターで英語で対応すると日給で1250円です。
日本で英語ができる人がコールセンターで働くと日給1万円はかたいですよね。
社会的に地位の高いクラスが使っているスーパーに行っても、果物など日本のスーパーに並んでいるものと全く品質がとても低い。
(※日本が異常なくらい品質が良すぎるんですが。)
道路も舗装されてしっかりしているところは都市部だけ。田舎はほとんどガタガタ道。
優秀な若者が稼いでも、一族みんなを食わせなければいけないから貯金もできない人がほとんど。
警察や役人はワイロが当たり前でかなり汚職まみれ。
社会の構造上、若者にとって下剋上がだいぶん難しい国です。無理ゲー。
フィリピンはいればいるほど、日本豊かさを感じざるを得ない国というのが正直な感想。
でも
「経済的豊かさ」=「幸せ」
でもないんですよね。
フィリピンの人たちは経済的には貧しくとも、日本と較べて少ないストレスのもと、家族との強い絆をもってその日その日を一生懸命に生きている感じがします。
お互いないモノねだりでしょうけど、ちょっとうらやましいところがたくさんあった。
日本のニュースみてるとドゥテルテ大統領は人を殺しまくってる(超法規的殺人と言われてますね)ような報道ばかりなのですが、今回の旅でいろんな人の話を聞いて彼の印象がだいぶ変わりました。
話した人の半分は彼を嫌っていて、半分は救世主のようにとらえていました。
ドゥテルテさんはフィリピンの腐りきっている構造問題を本気で変えようとしてるのがよくわかりました。
5年後、10年後、フィリピンは本当にASEANを引っ張る国になれるといいね。
なれると思うよ。
実際に行ってみないとわからないことって多すぎる。
いやー、いいバケーションでした。
今年はロックミーも
「釣り堀から、海に出る」
を宣言したし、仕事でもどんどん海を渡る準備してます。
ハロハロ美味しかったから、オフィスで提供できるようにならんとね。
でわまたー。
小林宗織
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