恋の枷(かせ)~変わるものと変わらないもの~
こんにちは。
Rock Me!(ロックミー)企画部の“なりしまさん”です。
突然ですが、占いコンテンツの企画者って何について考える機会が一番多いと思いますか?
最新のIT技術? 占いの仕方? どういう占い師さんがいるか?
……実は答えは――なんと「恋愛について」です。
というのも、占いコンテンツにおける断トツの一番人気のテーマは「恋愛」なんですね。
好きな人が自分のことをどう思っているのか、この恋は果たして叶うのか、逢えなくなった元恋人は今も好きでいてくれるのか……そうした悩みを抱えたユーザーさんに寄り添うべく、暇さえあれば“恋する気持ち”について考えています。
で、今回のテーマです。
恋の枷(かせ)。
恋を妨げる何か。
「障害があるほど恋は盛り上がる」という言葉を待つまでもなく、一定の不自由さは人の情熱と執着心に火を付ける重要なエッセンスの一つです。
なので、おそらく「枷」はないよりあったほうがいいのですが……最近、今の世の中はこの「枷」がわかりづらくなっているのではないかな、と思うことが増えました。
たとえば私が高校生のころはまだポケベルすら持ってない人がほとんどだったので、友人や恋人に連絡をとりたいときは、いわゆる「家電」に電話をしなければならなかったんですね。
で、そうすると確実に家族が出る……つまり、「○○さんいらっしゃいますか?」のハードルがあるわけです。
うまい具合に本人が出てくれたとしても、絶対に“会話”しなくちゃいけない。
そう、「とりあえずLINEで『おはよう』って送ってみよう」みたいな、「言いっ放し」ができない。
絶対に双方向のコミュニケーションが発生してしまう。
つまり、「連絡をとるのに一苦労」というのが、一つの恋の「枷」でした。
ところが今は上に書いたとおり「言いっ放し」ができてしまいますから、その分、コミュニケーションのハードルが少し下がりました。
(もっとも、電話が身近でなかった世代やコードレス電話すらなかった世代から見れば、私たちですらコミュニケーションが手軽になった世代なのだと思いますが。)
で、ここで一つの疑問が浮かびます。
じゃあ、今はもうみんなコミュニケーションでは悩んでないの?
たぶん、いえ絶対にそんなことはありません。
きっと世の中にはスタンプ1つ送るか送らないかで悶々としている人たちがたくさんいます。
形こそ変われど、やっぱり「連絡をとるのに一苦労」は恋の大きな枷なのです。
・恋する気持ちについて考えるのが仕事
と聞くと一瞬ギョッとするかもしれませんが、見方を変えればこんなふうに人間の普遍的な感情を発見し、寄り添うことでもあります。
愛する人に愛されたい。
幸せな恋をしている人も、恋がうまくいかなくて悩んでいる人も、はたまた恋をしていない人も等しく抱えるこの気持ちについて思いを馳せる――それは、占いコンテンツに不可欠な「人の感情の動きに寄り添う」姿勢への入り口の一つなのです。
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