手段よりもずっと大切なこと。
こんにちは。Rock Me!の小林です。
Facebookが毎年恒例のイベント「F8」で今後10年のザックリ計画を発表しましたね。
中国(というか世界)最大のECサイトを運営するアリババも、東南アジアで一番伸びてるECサイトを実質傘下におさめるニュースが流れました。
ネットの巨人たちのニュースが派手でにぎやか。
自分はFacebookのマーク・ザッカーバーグ代表にしてもAlibabaのジャック・マー代表にしても、他の経営者の話を聞くときはニュース記事を読むだけじゃなく、なるべく生の声で話している動画を見るようにしています。
彼らの言葉を聞くことで、それが脚本家(広報)が用意しただけのセリフなのか、自身で時間をかけてじっくりひねり出した言葉なのか、そしてどのくらいの情熱を持って取り組んでいるのかがわかりますね。
声のトーンと表情が持つ情報、バカにできないです。
ザッカーバーグも、マーも、ふたりとも本当にビジョン(会社の目指す方向性)が明確で、それをシンプルに伝えるのがうまいです。
そしてそのビジョンに沿った会社の戦略を立ててる。
これ、めちゃくちゃ大事ですね。
今回のFacebookでいえば、ザッカーバーグは細かな戦略以前に、みんなに自分の思想をきっちり語っています。
「Instead of building walls, we build bridges(人々のコミュニケーションの間に壁を作るのではなく、橋をかけていきたいんだ)」
みたいなね。
これには本当に、彼の強い思いが乗ってくる。
で、それを実現するための「手段」として、いろんなテクノロジーの話になる。
マーも
「We don’t want to dominate, we focus on empowering people(独占支配したいのではなく、どんな人々にもチャンスのある場を創っていきたい)」
みたいなことをよく言う。繰り返し言う。ブレない。
ふたりとも起業当初から崇高なビジョンが掲げられていたわけじゃないけれど、立場と環境が二人をどんどん強いリーダーに化けさせました。
ネットが人類の文化の躍進にどう貢献していくべきか、できるのかを真剣に考え抜いた結果、紡ぎだされた言葉であり、ビジョンだと思います。
※もちろん起業当初の数年間は飯を食うので精一杯だったでしょうけど。
心の底から良いリーダーだなと思います。尊敬します。
人間って、根本的に世の中の役に立ちたいわけです。
リーダーがビジョンを示すということは
「会社やそれに携わるメンバーが、世の中にどのように貢献していくのかをしっかり示す」
ということなんです。
リーダーがしっかりビジョンを伝えれば、メンバーたちは同じ仕事でもすごくやりがいを感じる。
そこにまともな戦略と手段が重なった時、組織はものすごい結果を出していくのでしょう。
いま2人の組織がそうであるように。
自戒の意味で。
今の日本のIT系のビジネスリーダーに、ビジョンを自分の言葉で語れている人がいるでしょうか。
私も意識はしている方だと思いますが、全く足りてない。
もっともっと、ビジョンを明確に示して、メンバーたちがそこに希望を抱けるようにしていこう。
そんなことを、ザッカーバーグとマーに学びました。
ちなみにジャック・マーは日本の昔の経営者の持つ思想や帝王学に強く影響を受けたそうで、彼の施策にはそれを垣間見ることができます。
学ぶものは実は近くにあるんだよなーってことですね。私たちが見ようとしていないだけで。
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