しびれるなこの人。
ドラマ『逃げるは恥だが役に立つ』の主題歌「恋」を出演者たちが踊る「恋ダンス」、ものすごく流行ってますね。
(1) 誰でも真似できるカワイイダンスを考えて
(2) 自分がダンスした映像を期間限定で楽曲とアップロードしてOKにして
(3) ネットで「踊ってみた」動画が連鎖的に広がって
(4) コミュニケーションのネタの中心になって
(5) 結果、ガッキーもドラマも流行って、視聴率がアップして
(6) 星野源さんも大ブレイクして楽曲が売れまくる
今の時代に合った素晴らしいプロデュースだなぁ。
と感心しまくりです。
で、この(1)~(6)の最初のトリガーを作ったのは、ガッキーが踊るカワイイダンスなわけですが、「この振付は誰がやってるんだろ」と思って調べてみました。
振付師さんはMIKIKO(みきこ)という人。
フランスのドキュメンタリー番組が彼女を追いかけてた映像がYouTubeにありました。
フランス語部分は何言ってるのか半分もわかりませんが、
途中途中で日本語でインタビューに応じている箇所があり、とても良いことをおっしゃっているので、お時間ある方は見てみてください。
広島でダンスの先生をやっていた時代に、小5だったPerfumeの担当になって、3人が東京に出ても全く売れず、観客が5人しかいないような時代もずっと愛情だけで振付し続けたそうです。
ダンスにはとても厳しく、Perfumeへのダメだしを書き溜めたものだけで事典より分厚い。
なんと、MIKIKOさん自身がNYにダンス留学してたときも、ビデオレターで振付を送っていました。
留学中は日本の情報をシャットアウトしていたので3人のブレイクを知らずに過ごしていたが、帰国したときに大きなポスターに3人が出ているのをみて、やっとブレイクを知ります。(笑)
しびれるなこの人。
アメリカに留学して、
「アメリカ的な動きのダンスを東洋人が再現しようとするより、東洋人、日本人ならではの美しさを表すダンス表現があるはずだと気が付いた」
というようなことをインタビューでおっしゃっています。
各ジャンルのプロたちが彼女を指名して仕事したがるのがわかります。
どこの居酒屋に行っても、自分の振りつけでみんなが踊ってるわけです。
何より、嬉しかっただろうなぁ。
ネットやSNSを上手く使って視聴者を巻き込んでいく手法はアメリカが大分進んでいると思いますが、日本はこういうお手本を見ながらいろんな方が新しいやり方を試していくんでしょうね。
どんなのが飛び出してくるか。
楽しみです。
小林宗織
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