iOS版「銀座の母」リリースにあたって
おひさしぶりです。
本日は、久しぶりにRock Me!から新プロダクトを出したので、そのご報告です。
会社設立8年目にして初となる自社開発iPhoneアプリ「銀座の母」がついにApp Storeでリリースされました。
ダウンロードのページ
https://itunes.apple.com/jp/app/id1168284575?mt=8
このアプリの目玉機能は、漫画アプリなんかでは当たり前になってる
「待てばずっと無料で読める」の占い版です。
「待てばず~っと無料で占える」を搭載してみました。
その名も「ボーナス鑑定」といいます。
有名占い師さんの鑑定を無料で出しまくるアプリは史上初(たぶんね)。
しかも今なら2018年の運勢が「待てば無料で」鑑定できるよー!(宣伝w)
よろしければ、使ってやってください。
使ってくださった方は、何か感じたことがあればストレートに私に教えてください。
~以下、開発裏話的なこと~
10年ぶりくらいに自分が100%ディレクションしたプロダクトです。
サクっと去年末出すつもりが、いろいろこだわったせいで1年半もかかっちゃいました!(笑)
開発メンバーは基本自分と福ちゃん(バックエンド)で、フロントエンドのエンジニアが土日だけ1名副業で入ってくれての進行だったので、今回の開発ボリュームを1年半で何とか形にできたっていうのが正しいかな。
副業メンバーをアサインしてちゃんとしたプロダクト作るのは初めての経験だったんだけど、いやー大変でした。
もともとせっかちなもんで、真っ暗で出口の見えないトンネルをメンバーたちとずーっと歩いているような進行感覚が何よりキツかった。
でもスキルは申し分ない素晴らしいメンバーたちに恵まれて、いいもの作れたと思います。
自分の登録ミスが原因で一度だけAppleからリジェクトを食らったけど、そのほか何の指摘もなく、仮想通貨を使った課金アプリなのに1時間で審査完了してしまった。
アプリそのもののコンセプトは「もう一人のお母さん」で、とにかく人間臭いアプリを目指しました。
アプリの企画をつめていくとき、やはり他社さんの占い系アプリをたくさん見させてもらったんですが、うーん、、スマートフォン発売から10年経つわりに、お客さんへのコンテンツデリバリーや見せ方をきちんと再定義できていないように見えてしまった。
生意気に聞こえたらすみません。でも本心です。
たとえば、パズドラとかクラクラ、ツムツムなどのヒットしたゲームアプリは、
「ふとした3分で課金せずに遊べる」
設計になってます。
最近流行ってるコミック系アプリも
「ふとした3分で課金せず読める」
設計になってます。
ゲーム、コミックなどの頑張って市場が伸びてる業界は、みんなお客さんのライフスタイルに合わせてコンテンツを再定義しています。
占い系のアプリをみてまわったとき、パソコンやガラケーサイトの「最適化」で時間が止まってるように見えました。
特にテンプレート的にデザインだけ差し替えてアプリを量産している流れもあり、これはアプリのストアで「占い」と検索した人たちの体験を現状ネガティブなものにしていると思います。
アプリという市場は、占いコンテンツを作ってる業界全体が「これまでの資産の流用」でやっつけ仕事を重ねていくと、楽しく大きくならないと思います。
占いコンテンツ業界の雄であるZ社さんはさすがで、rintというアプリでかなりのトライアルをされていますが、業界全体でトライアルの絶対数が足りな過ぎる印象です。(だったらおまえやれよってことなんですけどねw)
なので
「ライバルは占いアプリじゃなくて、ゲームやコミックだよなー。」
と思いながら
「ふとした3分で課金せず占える」
ような路線で企画を練ってみることに。
とはいえ最初に企画書書いてるとき、実際「どのくらい無料で出すか」はだいぶ悩んだんです。
悩みまくって、元同僚のハヤカシ君にすがりましたw
(ブレフロなどのスマッシュヒットゲームを作りまくってる男です。)
彼にアプリを作るときのポイントを聞いたら、
1)DL数はどうでもいいから、とにかく毎日使ってもらえるようにするのを最優先に。
2)そのためにはとにかく出し惜しみをしないこと。無料でたくさん出すこと。話はそれから。
これを聞いて、「じゃあ、まてばずっと無料をやっちゃおう」って思いました。
それ以外もアプリにいろんな実験要素を盛り込んでみたので、お客さんに何が受け入れられるか、何にどんなご意見をいただくか、ドキドキです。
「業界全体で時間が止まってる」なんてエラそうなことを言っておいて、自分も爆死するかもしれません。(笑)
いままでは、コンテンツさえ作ればヤフーさん、LINEさんなどの大手メディア運営会社さんがお客さんを集めてくださっていました。
そういう意味で、ロックミーはずっと狭い井戸に閉じこもって商売をしていました。
しかし、このアプリというマーケットは、そういったメディアパートナーが不在で、海のように広いのです。
何処にお客様がいるのか、自分たちの頭で考えて、広告費を投じて宣伝しなければいけません。
「うまく航海できるのか?」という不安もありますが、ようやく海に出れた希望のほうが大きいです。
会社設立から、この日を8年待ったわけですから。
アプリについては作って終わりではなく、これからが本番。
目指せ10万MAU(月間アクティブユーザー)です。
アプリマーケットの占いジャンルが盛り上がるように、今後も試行錯誤をしていく所存です。
改めて、アプリ化を快諾くださった銀座の母と娘さん、関係者の皆さん。
そしてロングランを折れずに支えてくれたエンジニアたちと、それを支えてくれたご家族皆さん。
UXテストにご協力くださった皆さん、ロックミーアルバイトのみんな。
いつも妖しい占いの世界にティムバートンのような可愛さを持ち込んでくれる実力派デザイナーの中屋さん(http://shinpui.jp/)。
本当にお疲れ様でした&ありがとうございました。
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