企画マンと雑務
最近オフィスでDMMおかんというお掃除サービスを導入しました。
結果、私個人のクレジットカードの明細に「DMM」と出てしまい、税理士さんにあたふた説明している代表の小林です。まぁ、ぜんぜんいいんですけど。
今日は「雑務」についてのお話です。
会社のオフィスには本業とは直接関係のない「雑務」がたくさんあります。
特にうちのような小さな会社は総務専任なんていませんから、オフィスの水の交換を業者に依頼したり、ゴミだししたりまで、みんなで持ち回りでやったり、ものによっては新人が担当したりします。
で、雑務をどうこなすかみてると、やっぱりその人の仕事力はモロに出ちゃうなーと思うんです。
「小林さん、今トイレの電気付けっぱなしでしたよ。」
と、電気のつけっぱなしをすぐに注意しにくる新人のT君がいます。
以前、
「今年度はコスト意識を徹底して欲しい」
とみんなにお願いしたから、T君も徹底してくれているんだと思うんです。
相手が社長だろうが必要なことをストレートに言えるその姿勢は大好きだし、
「会社の電気代なんて他人事だぜ」
ってメンバーが増えるよりはとても嬉しい。
でも、毎日みんなに電気つけっぱなしを注意してまわっている彼をみて、
「このままではいかんなー」
とコンテンツの企画開発会社として危機感を感じてしまうわけです。
T君は
「電気つけっぱの人が多い」
という課題に対して
「口頭で注意して回る」
という解決策を思いついて、ひたすらそれを実践しています。
若いうちにはどうしても多いのだけど、自分が最初に思いついた解決策が最善であると信じてしまい、誰かに相談することもなくひたすら突っ走ってしまう。
思いつきと実践の間に
「課題の本質を考える」
がない。
「なんでみんな電気つけっぱにするんだっけ?」
っていう利用者目線から、色々な理由をヒモ解いて考えていくと、
「水流すレバー近くに電気消してねテプラ貼って促す」とか
「電気代の推移を定例で報告してコスト意識を促す」とか、
いろんな解決案が出てくるはず。
今時ならセンサー式の電球に換えちゃうのがいいかもしれないね。
大衆居酒屋の男子トイレにいくと、小便器の上に
「汚さないでください」
とか貼ってあることがあるけど、アレもまさにお店側の仕事力がでるなーと思う。
※男子しかわからない例えでスミマセン(笑)
「居酒屋でお客さんがどういう状態でトイレに入ってくるか」
をちゃんと考えてるお店は、
「いつもきれいに使ってくださって、ありがとうございます!」
とか、言葉に工夫をしてるよね。
さらに男の心理を逆手にとって小便をエンタメに昇華したターゲットシールなんていうのもあります。
便器の中央に射撃場みたいなマトを貼ると、男性心理としてはそれを目がけて小便してしまうというものです。
あれぞ、「企画マン」の仕事ですね。
まさにウチの企画職はこれを生み出せるレベルの人たちでありたいのです。
会社というのは成長に向けて課題があって、その課題をひとつひとつ解決すれば必ず成長できると信じています。
だから、ベンチャーにとっては
「課題の本質をとらえて解決する能力が高い人」
が集まることが何より大事。
T君はこのままケアしないでおくと
「マニュアルを用意するとしっかりやる人」
で成長が止まっちゃって、
「課題の本質を考えられる人」
から遠のいてしまうので、ここから1年は本当に大事だ。
逆にいうと、そういう人を育ててこれなかったことが、ロックミーが過去5年間でできなかった最大の「課題」なんですけどね。
小林宗織
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